2012年5月28日月曜日

金環食で心配な患者さん

21日日本全国で金環食の時沖縄では94%の部分日食が見られた。
25年前那覇で沖縄国体の時に完璧な金環食が見られた。

金環食はマスコミで騒いでいたが、皆既日食と違い完全な闇にならない。
殆ど暗くならないのである。
25年前に私はこれに沖縄で見たのであるが、それほどの感激にならなかった。

皆既日食で無ければダメなのです。感激の度合いがまるで違うのだと思います。
そういえば私たちは(眼科の従業員で参加できる数人で)3年前の皆既日食を上海に
見に行ったのですが、あいにくの土砂降りで太陽はまるで見られなかったが、あたりが全くの夜のような、真っ暗闇になったことが感激できた。

さて、マスコミが「日食網膜症」について盛んに報道していた。
内地のテレビ局から「25年前に沖縄の金環食で網膜症で失明した人がいるというのですが、どうですか?」との問い合わせがあった。

私は沖縄で開業していたし、その頃は眼科開業も少なく毎月集まりがあったがそのような話は全くなかった、おそらく日食を直視することの危険性を強くアピールするために誰かが作った、いわゆる「都市伝説」なのだろう。

大事なことだけど、そのような事実は無いのですよね。と話すと、電話の向こうから明らかながっかりした様子が感じ取れた。



那覇での食の最大を過ぎた頃ちょうど具合良く雲が掛かりフィルターなしで写真が撮れた。

その日に午前午後合計で3人日食を直射したので目が痛い、あるいは痛くはないが網膜症が心配と患者さんが来た、翌日も2人来た、いずれも視力は良好で問題はないのだが、「失明の危険性がある」というのでとにかく心配というのである。

現時点で視力が良ければこれからさらに悪くなるようなものでは無いこと、もし起こっていれば、網膜のやけどなので既に見えないのですよ、と説明して、安心してもらう。

沖縄でこの様なのだから、おそらく日本全国では数千人の人が心配で眼科受診したのだろう。

















2012年5月18日金曜日

結膜下出血、突然びっくりするような真っ赤な目

朝起きて鏡を見るとびっくり、目が真っ赤っかなのです。
さあ大変、家族も見ると痛々しそうで、「これは大変な病気だ、ほっとくと失明するぞ、これこそ眼底出血だ」と大慌てで眼科受診します。
痛みもかゆみも無く、見え方もいつもと変わりありません、本人よりも周りがびっくりしています。

日曜日や夜間に気がつくと、急いで救急センターに駆けつける人も多いのです。

ある時期、多い日には1日4人もの人が同じ症状で駆けつけます。
季節の変わり目、夏の暑いピーク、冬は寒いピークの時期に急に増えるのです。
日頃は週に1人か2人のことが、ある日連続3人も4人もの人が続きます。

今日(5月16日)4人もの患者さんが大慌てで来院したのです、この日前後、沖縄では低気圧が通り過ぎて天候が悪かったのです。(関係ありそうです)

結膜下出血は視力に悪影響を与えません。後に残りません。
びっくりするような突然の出血ですが、ご安心ください。


出血の少ないときで(この写真位で)1~2週以内、多いと1~2ヶ月かかって自然と吸収します。目薬も飲み薬も必要ありません。

動画で見ると結膜という薄い膜が眼球の表面をカバーしていることがおわかり頂けます。

2012年5月11日金曜日

ゴールデンウィーク


4月末から5月の連休は沖縄では平年では梅雨入りしていることが多い。今年も早い内に梅雨入り宣言されたが、梅雨の合間の晴天が続いた。

この時期、沖縄市から北の方面では、イジュの花が満開を迎える。
椿の仲間でわずかな甘い香りと、緑一色の山原の山に一時白い飾りが添えられる。

「いじゅぬ木ぬ花や  あん美らさ咲ちゅり
   我ぬもイジュやとて  真白咲かな」  と琉歌に読まれている

歌の意味は
「イジュの木の花は   あんなに綺麗に咲いている
   私もイジュのように    真っ白に咲かねば(ならない)」
 

よく読むとただ単に見た目の綺麗さより、心の綺麗さ、汚職や不善を為す心のことらしい。
意味深な歌である。

4連休、乗馬とジムでの筋トレなど健康的な(安上がりな)近場で過ごし、家族でイジュの花を見に
2~3時間ほどのドライブに行って来た。

イジュの花を一枝切ってきたら、庭に花の香りに釣られて蝶がやってきた。
この蝶キオビエダシャクと言うらしい、大発生すると強害害虫だという。