2019年6月9日日曜日

高齢者の事故で最近思うこと。

高齢者の交通事故で最近思うこと。 

 昨年12月に書き込んで以来、半年が過ぎてしまった。
時代は平成から令和になった。
私も76歳、昨年から後期高齢者である。
運転免許の更新も認知症の検査など面倒な事が増えた。
最近は高齢者の運転による交通事故が多発している、とマスコミは騒いでいるが、それは単に全人口に占める高齢者の割合が増えている事だろう。
80歳以前の高齢者でも”運転中の突然の異変に対処できる能力”に問題が生じている、のだと思う。

「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」とよく言われているが踏み間違えたまま数百メートルも高速移動することは、あり得ないと思う。

 現代の車はその多くがコンピューターでコントロールされている、突然コンピューターの誤作動が無かったとは言い切れまい。
ボーイング737の墜落事故が正にコンピューターの誤作動だと、最近やっと生き残ったパイロットなどの証言で解ったが、それまではボーイング社はコンピューターの誤作動はあり得ないと断言していた。
車のコンピューターも事故後に調べても「異常ありません」と切って捨てられているのだろう。
そこで、それに対処出来るシミュレーターを全ての運転免許更新時に義務づける、と云うことはどうだろう。

 現在のように免許試験場で実技をやるより、もっともっと緊急時の対処能力を測れるのではなかろうか。

しかし、そのシミュレーター装置の構築には膨大な金額が掛かりそうである。
※この投稿をした後、(先日2020年8月のある日テレビで観たのだが)オンラインカーレースが凄いらしく、今は世界大会さえもあるのだそうだ、私達の年代が暇つぶしにゲーセンに行った頃とは違いゲーセンのカーレースも著しく進歩して、それこそドライブシミュレータその物と同等なのらしい。

 航空機パイロットの操縦シミュレーターと同じような装置である。
運転中に突然高速で走り出したときに、前方に歩行者がいる、車に追突しそうなときの反応などをシミュレーターでトレーニングするのである。

 私も今の所、車の運転に自信を持っている高齢者の1人である。
70歳でも80歳でも身体能力や運動能力には大きな個人差がある、それらを全て「高齢だから運転するな」「事故を起こす前に免許を返納せよ」と云うには短絡的すぎる。

先日「サワコの朝」という番組のゲストに、下重暁子の云った「自分の年齢は自分で決める」良い言葉だ感心して聞き入った。遅ればせながら著書を買って読もうと思った。

沖縄はバスをはじめ、その他の公共交通機関が本土の都会に比べ未発達である、全てタクシーにすれば良いのだろうが、いずれにしろ、マイカーに勝る交通機関が今の所ない以上、私もしばらくは免許返納は無理である。